我が家のすべらない話【すべて実話】

身の回りで起こった面白い話を毎日12時30分に更新していましたが、ネタが尽きてきたので2023年7月23日より更新頻度を減らします。

デタラメな祝辞で大喝采を浴びる(005)

ある日、他部署に異動になった女の子の送別会があった。

 

うちの会社は業績が悪化してくると事務職を営業要員として、全国の営業所に大量派遣している。
戦時中でいう、赤紙召集令状(辞令)がきて、出征式(壮行会)をやっているようなものだ。

このまま営業所に行って会社を辞めるようなことになれば、それこそ玉砕である。

余談であるが、数年前、会社の業績がかなり悪化した頃、成績が芳しくない社員が大量に関連会社に出向になった。
この時もその関連会社のことは「強制収用所」と呼ばれており、会社を去っていった者も多い。


中にはうまく転職を決めた者もおり、そのような者は「脱北者」と呼ばれた。

 

今回、異動になった女の子は期限付きであり、来年4月には今の職場に復帰できるらしい。

今日の送別会の演出として、参加者1人1人がその女の子に一輪の花をプレゼントし、一言を添えるというものがあった。

私は白いカーネーションを渡すことになった。


こういう時に粋な一言を考えるのが私は好きである。
今日は次のように話した。

 

「白いカーネーション花言葉は『再会』です。また一緒に仕事をしましょう!」

 

「おおっ!」
と会場がどよめき、よく花言葉を知っているなぁとか、すごいとか賞賛の言葉を頂いた。

 

実は私はカーネーション花言葉など知らない。