我が家のすべらない話【すべて実話】

身の回りで起こった面白い話を毎日12時30分に更新していましたが、ネタが尽きてきたので2023年7月23日より更新頻度を減らします。

1歳児の怒り(019)

次女のありーが1歳10ヶ月ぐらいの時のことであった。

姉のいぶりんは幼稚園に通園していて、毎朝自転車で、妻といぶりんとありーの3人で行っている。


ありーは、外に出るのが好きみたいで、姉よりも早く自分なりに準備をして、玄関で待っている。
その日は、ありーは病み上がりのため、妻といぶりんの二人で通園することになった。
私とありーが留守番である。
そうとは知らず、ありーはいつものように準備を始めた。

 

「くつした!」ありーが叫ぶ。
私がくつしたをはかせる。

 

「バンジャー!」また、ありーが叫ぶ。
バンジャーとは、ジャンパーのことで、うまく言えない。
そして、私がジャンパーを着せる。

 

「てぶくろ!」
「ハイハイ、てぶくろ持ってきました」
と準備が万端になったころ、隙を見て、妻といぶりんは出かけて行った。

 

誰よりも早く準備をしていたのに、自分が取り残されたことに気付き、ぼうぜんと玄関で立ち尽くすありー。


「ありー、こっちで、いないいないばぁ見よっ」と声をかけたが、
「いらん!」

 

「わんわんが出てるよ」
「いらん!」

 

「ヨーグルト食べる?」
「いらん!」

 

泣いてはいないが、ものすごく怒っていた。
1歳でもこのくらい怒るのかと妙に感じ入った。