我が家のすべらない話【すべて実話】

身の回りで起こった面白い話を毎日12時30分に更新していましたが、ネタが尽きてきたので2023年7月23日より更新頻度を減らします。

いらんことばかりするうちのばあさん (044)

2006年に95歳で亡くなった私のばあさんは、いらんことばかりして周囲を困惑させていた。ボケてはいないのだが、あまりに元気なため余計なお世話までしてしまうのだ。

 

事例1
夏に娘(わたしからみておばさん)の家に泊りに行ったときのこと。
その日、おじさんは網戸の掃除のため、ホースで水を直接かけようとして、サッシを閉めて準備をしていた。

少しの間、その場所を離れたところ、ばあさんがそこを通りかかって、
「真夏なのに窓を閉め切るとは何事か」とサッシを全開にしておいた。
そこに戻ってきた何も知らないおじさんは勢いよく水をかけた。
家の中は水浸しになった。

 

事例2
おばさんの家は大阪なのだが、ばあさんを岡山に連れて帰るのに、おばさんは新大阪駅でばあさんを乗せる役、おばさんの姉が岡山駅でばあさんを降ろす役と役割を決めていた。
新大阪駅のホームで、おばさんはばあさんに
「次の新幹線(こだま)には乗らずにその次に来る新幹線(ひかり)に乗るからホームで待っておくように」と言っておみやげを買いにその場を離れた。
おばさんが戻ってくるとばあさんはいない。
こだまに勝手に乗ったのだ。
おばさんは、大慌てで駅員に連絡し、車掌にばあさんを確保してもらい、岡山駅でおろしてもらう手配をし、結局別の新幹線で自分も岡山駅までやってきた。
疲労困憊である。

 

事例3
私の父(ヒロシ)が、ばあさんとその兄(100歳)を車に乗せたときのこと。
運転中に半ドアの警告等が点灯した。
助手席を見たら、ばあさんがドアの取っ手を引いていた。
父:「ばあさん!何しとるんじゃ!」
ば:「これは何かと思うて引いてみたんじゃ」
父:「車が動いとる時にドアを開ける者がどこにおるんじゃ!」
ば兄:「まぁ、ヒロシ、そんなに言うな」
車は目的地に到着
ば:「ヒロシ、どうやってドアを開けるんじゃ?」
父:「さっき運転中に開けよったじゃないか!」
ば兄:「まぁ、ヒロシ、そんなに言うな」
100歳になっても兄妹愛はあると父は言っていた。

 

このほかにもいろいろあるのだが、また思い出したときに書こうと思う。