我が家のすべらない話【すべて実話】

身の回りで起こった面白い話を毎日12時30分に更新していましたが、ネタが尽きてきたので2023年7月23日より更新頻度を減らします。

学生の頃、エロ本を拾いに行った話(086)

私は大学生になって一人暮らしを始めた。

高校生の頃はエロ本などあまり興味はなかったのだが、大学生になり、暇と性欲をもてあます友人たちと遊ぶうちに、だんだんとおかしくなっていった。

 

今、エロ画像を見ようと思えば、インターネットでいくらでも見れるが、私が大学生だった1990年代前半はインターネットなどほとんど普及しておらず、エロ画像は、本かビデオに頼るしかなかった。

しかし、書店やコンビニでエロ本を買う勇気もなければ、レンタルビデオでエロビデオを借りる勇気もなかった。
(社会人になりまったく平気になったが、今はネットで見られるのでその必要はない)

 

ある日の夕方、バイトの帰りにバスに乗っていると道路わきに大量の本が捨てられているのが見えた。

バスの中から見たので詳しくはよくわからないのだが、人の肌の色は確実に見えた。

「おおっ、エロ本ではないか。しかもあんな大量に」

私は色めきたった。


自宅アパートに帰り、エロ友人を誘い、深夜になるのを待って、準備万端で自転車をこいで現場に急行した。


エロを見るためのパワーは恐ろしい。

何かで「文化の発展の原動力はエロである」と聞いたことがある。
エロビデオが見たいという欲求により、ビデオが普及。
エロDVDが見たいという欲求により、DVDレコーダーが普及。
エロ画像が見たいという欲求により、インターネットが普及。

ということらしいのだ。


現場までは自転車で20分以上かかった。
道路わきに本が散乱していた。
下着姿の女性の写真もある。
こんなにたくさんあったら持って帰るのに大変だ。
私がいろいろ妄想していると友人が言った。

 

「なんかちがうぞ」

 

エロ本に服を着た女性が異様に多い、生活雑貨が載っている。

???

私はひっくりかえりそうになった。

私がエロ本だと胸を膨らませていたモノは、

 

千趣会だかセシールの大量のカタログ

 

であった。

情けない思い出である。