2008年ごろの話。
3歳の妹の「ありー」が、姉の「いぶりん」に噛みついたらしい。
けんかが原因で妹が苦し紛れの反撃で腕にでもかみついたのかと思いきや実際は違った。
以下は嫁さんの証言。
ありーが昼寝を長い時間していたので、嫁さんがいぶりんに「ありーを起こしてきて」と頼んだ。
いぶりんは、寝ているありーの顔の横に自分の顔を近づけ、「ありー、起きて」と言いながら、ほほをつついたり、軽くたたいたりして起こそうとしていた。
不意に目を開けたありーは、いぶりんの左のほほに黙って噛みついた。
大泣きするいぶりん。
ありーはそのまま、また寝てしまった。
想像であるが、ありーはいぶりんが食べ物に見えたのではなかろうか。
完全に寝ぼけていて、噛みついたことは覚えていないらしい。
いぶりんの頬は、会う人会う人に「ほっぺどしたん?」と聞かれるくらいに赤くなっていた。
私は長男で育って、弟よりは得したことの方が多いと思っているのだが、いぶりんに関しては、日頃の行動を見る限り、妹より損しているように思えてならない。
噛まれる前に逃げればいいのに逃げないところにいぶりんの性格が出ている。