大学の時の話。
1995年に就職活動をしていた頃、就職氷河期とも呼ばれ、中堅私大の者が就職するには厳しい時代であった。
大学の同じゼミの連中とも、内定をもらったとかいう明るい話は無く、名前も知らないような会社にさえ門前払いされたとか、一次面接で落ちたとか、会社説明会にさえも定員オーバーということで入れないこともあった。
そういう暗い話題をゼミの連中としているうちに、ゼミのメンバーの中でも稲垣吾郎似の田原に話が及んだ。
ゼミ生A:「吾郎(田原のこと)、お前どこらへんをまわっているん?」
吾郎 :「京都市内の会社が中心」
ゼミ生B:「銀行とか信用金庫か?」
吾郎 :「金融関係はダメだった。他もまったくといっていいほどダメだ」
ゼミ生A:「大阪市内に広げてみたらどう?」
吾郎 :「いや明日、朝5時から会社説明会があるので行くことにしている」
一同 :「朝、5時?どんな会社や?」
吾郎 :「中央卸売市場」
一同爆笑
稲垣吾郎が長靴はいて、はちまきしてのセリ姿をみんな想像したのであろう。
もしくは、魚の入った発泡スチロールを抱えて走っている姿か。
いくらうちの大学が2、3流でもそれはないとか、もう少し普通の時間に営業している会社を探せとか、稲垣吾郎には容赦のない言葉が浴びせられた。
(市場で働いている皆様すみません)
稲垣吾郎がその後どうなったのか知らない。