2008年ごろに嫁さんから聞いた話。
近所の奥さんのだんなさん(Mさん)が大切な顧客の接待のため、何日も前から、ある料亭を予約していた。
そして接待の日の午後、料亭からMさんに電話がかかってきた。
料亭の人は開口一番こう言った。
「申し訳ございません。今、イカが死にました」
どうやら1ぱい(イカは「ハイ」と数えるらしい)しか残っていなくて、その最後のイカが突然お亡くなりになったらしい。
その店の「売り」である透明なイカ料理は出せなかったのだが、食品偽装が注目されていた当時、
「今、イカが死にました」
は私の中でその年の流行語大賞候補に挙がった。