我が家のすべらない話【すべて実話】

身の回りで起こった面白い話を毎日12時30分に更新していましたが、ネタが尽きてきたので2023年7月23日より更新頻度を減らします。

がんばれ清水エスパルスからの手のひら返し(144)

2010年3月ごろの話。

土日、出張で鹿児島に行っていた。
夕方、福岡に帰ろうと鹿児島中央駅に行くと人だかりができ始めていた。

「歓迎!清水エスパルス」の横断幕に「がんばれ!清水エスパルス」のオレンジののぼり、エスパルスのミニフラッグも無料配布していた。

どうやら清水エスパルスのキャンプが鹿児島で行われ、今日まさに選手が鹿児島入りし、この場所で歓迎セレモニーをするらしい。

高速バスの発車時間まで時間があったので、見物することにした。
20分ぐらい待つと選手の乗った空港からのバスが到着し、監督、選手が降りてきた。

鹿児島市長の歓迎の挨拶、エスパルスの長谷川監督の挨拶など、10分ほどでセレモニーは終わった。

選手たちがバスに乗り込む時に、長谷川健太監督と握手することができ、少し前の世代のファンである私は、大いに興奮していた。
私もミニフラッグを振って選手の乗ったバスを見送った。

 

その時、

 

鹿児島中央駅をご利用の皆様、本日17時より、こちらの広場におきましてジュビロ磐田の歓迎式典を開催いたします。」

 

との放送があった。

 

「あんたたち、さっきまでエスパルスを応援しようなどと言ってたではないか」

 

と思ったのもつかの間、まわりはすでに「がんばれ!ジュビロ磐田」の水色ののぼりに変わっていた。

ゴン中山、川口など見たかったがバスの時間が迫っていたため、駅前を後にした。

 

しかし、さっきまで「エスパルス」のオレンジ一色だったのが、こうも簡単に「ジュビロ」の水色一色にすり替わったのには笑えた。