我が家のすべらない話【すべて実話】

身の回りで起こった面白い話を毎日12時30分に更新していましたが、ネタが尽きてきたので2023年7月23日より更新頻度を減らします。

破天荒な会社の先輩との思い出(195)

入社1年目の頃、営業に配属された。
その時、1年上にO田さんという面白い先輩がいた。

O田さんは、営業手法も独特で、営業成績もそこそこ良かったのだが、いろいろと印象に残る出来事を巻き起こしていたのでいくつか紹介したい。

 

・給料は全部その月に使う。
・2つ先のボーナスまで手を付けている。
・拾った財布の中身を抜いて、お城のお堀に捨てた。
・レーザーポインタを買って嬉しかったので、夜道をひとりで歩いている女性に照射したら、 悲鳴を上げられた。
・仕事中に2ショットダイヤルで女性とアポが取れ、ホテルに行った。
・仕事中にケーブルテレビで競艇中継を見ていて、20万円当てて、大喜びで換金しに行きその日は戻って来なかった。
・公園に捨てられていた3匹の子犬のうち、1匹を私に拾って来させて、家まで届けさせる →目つきがよくない との理由で、返品→別の子犬をまた届けさせられる。
・彼女とは別に付き合っている女の子が結婚することになり、最後にエッチをするので、物陰に隠れてその模様を撮影してほしいと頼まれる→もちろん断る
・購入したマンションの支払いが滞って、差し押さえられ、競売にかけられた。

 

このようなO田さんであったが、私には仲良くしてくださり、かわいがってもらった。
その後、私は部署が異動になり、O田さんも関東に異動になり、その後退職されたようで、現在の動向はわからないでいる。

 

他人のOUTLOOK予定表から分かったこと(194)

私の会社では、15年前くらい前からOUTLOOKの予定表でスケジュール管理することになった。
他人の予定を見ても多くは、大して面白いことは書いていないのだが、人によってはプライベートなことも書いてあり、興味深い。


今も印象に残っているのは、O井部長である。

5月14日 人間ドック
6月25日 精密検査
7月10日 泌尿器科受診
7月20日~8月5日 入院

 

これから分かることが、


人間ドックで異常が見つかり、精密検査でも泌尿器系に異常があり、入院治療をするこ

とになった。

通常はこのような内容は非公開にしておくべき内容なのだが、律儀な人は全部入力しないと気が済まないらしく、私のような暇人を楽しませてくれている。

「支店長を出せ」→回答に窮する理由は(193)

 福岡勤務だったころ、同じビルにグループ企業の建設会社が入居していた。
そこの社員は若い人たちの中にはまともな人もいるのだが、50代の社員はクセ者ぞろいで、たびたびトラブルを起こしていた。

 

中でも一番のクセ者はウエダさんであり、電話応対もむちゃくちゃで、給湯室の共用のタオルで顔を拭くとか、どこにでも歯ブラシを放置したりと、女子社員たちを震えあがらせていた。

 

ある年末の仕事納めの日に一本の苦情電話があった。
「支店長を出せ」
電話応対したイチカワさんは回答に窮するも、なんとか支店長に繋がずに防いだらしい。

あとでイチカワさんに聞いた話は次の通り。

電話をしてきた人が、交差点で信号待ちで停車していたら、前の車の運転手がタバコを投げ捨てた。
車を降りて、その男(ウエダさん)を注意すると、ヘラヘラしていて、まったく反省の色が見られない。

ウエダさんが運転していた車は、会社の車で「〇〇建設」と書いてあり、
そこの福岡支店に「お前んとこの会社はどうなっているのか、支店長を出せ」
ということらしい。

ところが「ウエダさん=支店長」という絶望的な状況のため、回答できなかった。

 

「『ポイ捨てしたその人が支店長です』って言えるわけねえじゃろ」

 

イチカワさんが嘆いていた。

 

電話を掛けてきた人は、その後本社にも電話したらしく、年が明けて、懲罰動議が発せられ、ウエダさんは担当部長に降格し、電話応対したイチカワさんが支店長になった。

 

その後、ウエダさんは定年退職し、イチカワさんは取締役になっている。

負けるわけがない大横綱千代の富士(192)

中学2年の時、担任の先生が、「君らは新聞をまったく読まなさすぎる」と嘆き、
「これからは、朝のホームルームの時間に、誰か1人を指名するので、何でもいいので新聞記事を発表してもらう」
ということになった。

 

中学生が興味を持つ新聞記事では、スポーツニュースくらいしかないので、発表すると言っても、プロ野球でどこが勝ったなどということが多かったような気がする。

 

それでも新聞を読まない者にとっては、大相撲開催中であれば、
「昨日、千代の富士が勝ちました」
と言っておけば、先生に指名されてもほぼ切り抜けられることが分かってきた。

ある朝、新聞など目するはずのないアシダ君が先生に指名され、例によって、


「昨日、千代の富士が勝ちました」


と言うと、先生が、


「バカ、昨日、千代の富士は負けたんじゃ!」

 

「あれぇ、そうだっけ」
と首を傾げたままのアシダ君の姿にクラス中、大爆笑となった。

確かにその頃、千代の富士が負けることは珍しかった。

 

幕内の外国人力士といえば、高見山が引退し、小錦くらいしかいなかった時代。

あれから30年以上経って、国際化が進んだとはいえ日本人力士に頑張ってもらいたいと思う。

ムカデにキン〇マをかまれた話(191)

昔から岡山の実家には、ムカデがよく出没していた。
ばあさんの部屋に特によく現れ、
「今朝、またムカデに噛まれた」という話をよく聞いたものだった。
私は幸いにも実家にいた18年間にムカデにかまれることは無かった。

 

そして、ある年のGWに実家に帰っていた時に、ついに噛まれた。
キン〇マでは無く、人差し指を。


前日、床に置いていた服を着ようとして、その服の下に手を入れた途端、亀の子タワシを触ったような感触の後、激痛が走り、黒とオレンジ色の15cmくらいのヤツがいた。

 

処置が早かったためか、ほとんど腫れることなく、話に聞いていた痛みはなく、こんなものかで終わった。

 

という話を父に話したところ、
昔、キン〇マを噛まれて、大変なことになったという話をしてくれた。

いったいどういうシチュエーションでそんなところを噛まれたのかというと、風呂場で、イスに座って体を洗っていた時に、イスの中心に水抜きの穴が開いていて、その裏にムカデが潜んでいたらしく、父のキン〇マに噛みついたらしい。

 

父はいまだにムカデが出ると怖いらしく、母に退治してもらっている。

出逢ってはいけない二人(190)

先日、うちの支店に本社から出張してきた人がいた。

 

「栗」

 

という苗字の人だった。

 

そしてうちの支店に

 

「鳥巣」

 

という苗字の人がいる。

 

事故が起こらないことを願う。

それ以上なにも言えない。

 

支店のおかしな行事予定表(189)

20年くらい前、各支店の行事予定がわからないので、会社のイントラに全国の各支店の行事予定表を載せるよう本社から通達があった。

作成担当は、各支店の総務課の人たちなのだが、どんな行事を載せるのか基準がないので、見ていて面白いものがあった。


支店の会議日程や請求書関係の締め切り日を載せているのは珍しくない。
国民の祝日も会社が休みなんだから載せるだろう。

清明穀雨立夏小満・・・二十四節気まで載せている人がいる。
農業ならともかく、建設会社なのに。


極めつけは、その人が作った支店予定表には、

 

1月2日 皇居一般参賀

 

とあった。

支店メンバーで、正月から皇居に行くんかい。

その他にも、七草、バレンタインデー、ホワイトデー、八十八夜、時の記念日などが記入されていた。

 

ちなみにその人は相当な粘着質な人で何度か困らされた。