我が家のすべらない話【すべて実話】

身の回りで起こった面白い話を毎日12時30分に更新していましたが、ネタが尽きてきたので2023年7月23日より更新頻度を減らします。

ヘンな役職(188)

入社して最初に営業に配属された。
そのころ社員も支店も増加傾向で、管理職もどんどん増えていった。

 

通常、営業課員の上の管理職は「営業課長」になる。

ところが、年齢的には管理職になれるのだが、部下の管理のできない人がいた。
要は営業しかできない「売り」専門の人で、その人に与えられた役職が、

 

「専門課長代理」


陰では、
「専門課長って何?」
とか
「専門課長に『代理』まで付いている」
とか
「会社ももっとマシな役職を考えればいいのに」
とかちょっとした騒ぎになった。

今では「担当課長」という便利な役職が認知されている。


またある時期にはやたら横文字に傾倒して、
主任(リーダー)、係長(チーフ)、課長代理(サブマネージャー)
課長(マネージャー)、部長(ゼネラルマネージャー)、社長(プレジデント)
になったりした。

 

あるとき名刺交換でよくわからない役職の人を目にすることがあった。

〇〇銀行 □□支店 融資課 課長係長  山田太郎

課長か係長どっち?誤植?


〇〇銀行  営業推進部  金融改革特命課長  山田一

「特命」なんてついたらかっこいい。
が、結局何をしている人だかよく分からなかった。

専務の付添いで大量のケーキを食べる(187)

本社勤務だったときの話。
専務から「こんな資料が必要」と部長に要請があると、部長は「明日までによろしく」とスルーして、私のところによく資料の作成依頼がやってきた。
あるときは朝までかかって仕上げることもあった。

 

時々専務の部屋まで資料を持っていくことがあったのだが、午後持っていくと専務は決まってケーキを食べていて、
「お前も食べるか?」
と誘ってくれることもあった。
せっかくのお誘いであるが、ここでご一緒するとまた別の依頼に巻き込まれる恐れがあるので、早々に退室する。

 

そんなエピソードがあって、ある日、財務部のM課長と話をする機会があった。
何かの拍子に専務の甘いもの好きという話題になり、M課長は以下の話を聞かせてくれた。


以前、銀行だか取引先を専務と2人で回っていて、喫茶店で休憩することになった。
ショーケースにはケーキがたくさん並んでいて、専務が注文した。
「ここからここまで1こずつ」
と言って、20個くらいのケーキを注文した。

そしてケーキが運ばれてきたら、専務は1つ1口ずつ味見して、あーだ、こーだ言ったあと、
「あとはお前が食え」
と言って、M課長に。

 

「オレ、全部食ったよ」

 

とM課長は言っていた。

専務は10000円くらい支払ったらしい。

社内でのネットにまつわる事故(186)

私の会社では1998年ごろ全社員にパソコンが配布され、社内のネットワークも整備された。
そのころ、パソコンに慣れていない定年間近の役員たちによって、さまざまな事故が起こった。

 

その1 ネットワークテロ
ある重鎮社員が定年退職するので、その功績を讃えるメールを全社員に送った取締役がいた。ところが何メガもの画像ファイルを添付していたため、社内のネットワークがダウンし、半日ほどネットワークが使えなくなった。

 

その2 機密情報を全社員に送信
当時メールの宛先に「a」と入力すると「all user」と勝手に変換される現象が起こっていた。
「all user」の宛先のまま送信すると全社員にメールが発信されてしまうのである。
これを専務がやってしまう。すぐに情報システム部門の担当者が召喚され、激怒されたらしい。

 

その3 ポップアップ
仕事中に突然、部長が「うわ~、T本、ちょっと、ちょっと」と叫ぶ。
T本が部長の席に行くと、PCの画面にエロ広告のポップアップが無限に増殖していた。

 

その4 誤字
全社員向けのイントラの掲示板に
「5月15日 本社ビル フィルター精巣のお知らせ」
のタイトルがしばらく掲示されていた。

 

その5 受信確認通知

本社勤務の時、隣の課のK田係長が、通達を作成し全社員3000人にメールした。

受信確認通知を付けたまま送信したため、数日間は受信確認通知だらけになってしまい業務に支障が出た。半年以上経って、ある1通の受信確認通知が届いて、「今ごろ誰やねん」と思って見ると、御年90歳の名誉会長だったそうだ。

 

もっといろいろあったと思うが、今思いつくのはこのくらい。

勝手にあだ名を命名する(185)

中学校の頃、仲の良かった友達(N谷)と一緒にクラスメート全員あだ名を付けたことがある。
あだ名といっても、本人に知れるとまずいことが多いので、このあだ名は私とN谷のみで通じる暗号みたいなもので、もちろん本人を前にして呼ぶようなことは絶対にない。

命名したものの中には何年経っても忘れないものがあるので命名の理由とともに紹介したい。


数学のプリントを解いている時に、私が後ろの席のN谷に
「2番の答え、3ルート2よね?」
と言ったときに、すかさず、その答えを自分のプリントに書き写した、隣りの席の数学の苦手なT島さん(女性)
→→→命名:写し魔

 

地理のテストで、本来「東シナ海」と解答すべきところを「天草灘」と解答していた、
勉強しすぎのM山さん(女性)
→→→命名天草灘

 

清楚で世話好きの保健委員のK山さん(女性)
→→→命名:看護婦

 

腹を立てるとほっぺがふくらむM田さん(女性)
→→→命名:もち

 

首が長くてすばしっこい動きをするK西君
→→→命名:トカゲ

 

サッカーの試合中、指示を無視し、言うことを聞かないK谷君
→→→命名:(触覚の取れた)ゴキブリ

 

歯に何かが挟まり、取ろうとして異様な唇の動きをしていた教頭先生
→→→命名:くちびる


以下は、会社にいる人を中心にここ最近の命名

黒髪のロングヘアでおでこ丸出しの陰気な感じの女性
→→→命名平安時代の人

 

毎朝駅にいるずんぐり体系でメガネをかけた青い服の警備員のおばさん
→→→命名ドラえもん

 

美人なのだが、いつも深刻な顔をした女性
→→→命名:憂いの人

 

白髪で長髪の大柄な老人(入院中のルームメイト)
→→→命名セルジオ越後


会社で本社勤務になってから、いろんな人と仕事をしているうちに、
「あの人は誰に似ている」とすぐに思い浮かぶようになり、会社のイントラに載っている名簿の顔写真の画像を流用し、パワーポイントで、本物と横に並べた作品を作ったりした。


以下は似ている人たち。

金正日将軍様)、カルロスゴーン(日産CEO)、平田オリザ(劇作家)、蓮池薫北朝鮮拉致被害者)、福田康夫(元官房長官)、ラムズフェルド(元国防長官)、ペタジーニ(元プロ野球選手)、ガチャピン、フライシャー(元ホワイトハウス報道官)、横田滋北朝鮮拉致被害関係者)、天皇陛下、皇太子殿下、チャールズ皇太子大橋巨泉石破茂(元幹事長)、大至(元力士)、貴乃花親方、遠藤保仁ガンバ大阪)、大矢明彦(野球解説者)、パクチソン(韓国サッカー選手)、前田知洋(マジシャン)、ネアンデルタール人中村獅童(歌舞伎役者)、ダライラマ14世(チベット仏教指導者)、サダムフセイン(元イラク大統領)、千代の富士、中田横浜市長波田陽区(芸人)、中田カウス(芸人)、ウイッキーさん(ワンポイント英会話)。

そのころの社長はサダムフセインで、それこそ家族を中心とした独裁政権で、周囲を取り巻いていた重鎮(役員)である金正日蓮池薫、カルロスゴーン、千代の富士、ウイッキーらがクーデターを起こし、サダム一族は失脚した。


同時に大量リストラが敢行され、横田滋平田オリザラムズフェルド、ペタジーニ、フライシャーらは会社を去って行った。

現在、中田カウス(だったが、髪がなくなって小峠になってきている)とミニ巨泉が取締役になっている。

 

社員は皆日本人なのに国際色豊かな会社であった。
 

3月生まれは損をする(184)

私の誕生日は3月下旬である。
子供の頃から、誕生日のことでかなり損をしている。

 

その1:出席番号が最後になることの悲劇

小学校の時、誕生日順が出席番号だった。
3月生まれは必然的に後ろの方になり、3月下旬生まれは、男子の一番最後になる。
よって、給食当番などで出席番号順にペアを組んだりすると、男子の数が偶数ならいいのだが、奇数になると女子とペアを組むことになり、周りからはやしたてられ、幼心を傷つけられた。

中学になると名前の五十音順が出席番号順になったので、この問題は解消された。


その2:お誕生日会での悲劇

これも小学校の時に起こったのであるが、クラスの学級会で毎月お誕生日会をして、ささやかなお祝いをしていた。
ところが、3月は何かとイベントが多く、しかも25日くらいからは春休みになり、学校に来る日も少ない。
したがって、3月のお誕生日会が開催されないという悲劇が起こる。
8月も授業が無いのだが、翌月にまとめて開催されるので、8月生まれはまだラッキーである。
3月の次は進級するので、翌月に開催ということもなく、うやむやにされてしまうのである。

 

社会人になってからも、営業のチームでお誕生日会みたいなことをしていたが、3月は人事異動や年度末の追い込みの時期と重なり、子供の頃と同様にうやむやになった。
大人になってから、ひどいと思ったことは、周囲の人の誕生日には1000円ずつプレゼント代を徴収され、自分の誕生日には、何もないというこの無情感。

 

3月生まれはやはり損である。

勤務中の後輩社員の奇行(183)

以前、同じ部署にいた後輩のT木は、風変わりな男であった。

 

T木が支店勤務だったころに、本社に備品の送付の依頼をし、本社から備品が送られてきて受け取ったあと、本社の担当者あてに丁寧なお礼の手紙を出す。

誰と話をするのでも敬語。

作文が得意。

四字熟語、故事成語に詳しい。

 

友達はあまりいないようであった。

 

ある日の勤務中のこと。
突然、T木は席を立ち、出張中で不在だった上司であるの課長の席に座って、背筋を伸ばして静止していた。

 

周りの若い連中は、いつもの奇行なので特に気に留める者はいなかったが、口の悪い部長がこれに気付き、
部長:「T木、課長の席で何してる?」

 

T木:「え~、ここからの景色はどういうものかと思いまして~」

 

部長:「あほー、仕事しろっ!」

T木:「す、すいませんっ」

T木、しっぽを巻いて退散する。

 

課内、大爆笑。

こういう男であったが、その後結婚できたようである。

掛け算・九九の表での発見(182)

長女が小学校2年生だったころ、風呂に掛け算の九九の表が貼ってあった。

毎日、風呂につかりながら何気なく眺めていると、気づいたことが・・・


2×3=6  に・さん・が・ろく
とか
3×3=9 さ・ざん・が・く
とか
3×8=24 さん・ぱ・にじゅうし
とか
9×7=63 く・しち・ろくじゅうさん
とか
よみ方まで書いてある。

 

ここであることに気が付く。

に・さん・「が」・ろく
さ・ざん・「が」・く
さん・ぱ・にじゅうし
く・しち・ろくじゅうさん

なんで「が」が付くときと付かないときがあるのか?


答えは、単純

 

解が1ケタのときに「が」が入るのである。

 

知っていましたか?
どうでもいい発見ですが。

 

もし10の段があったら、

10×1=10 じゅ いち じゅう
10×2=20 じゅ に にじゅう
10×3=30 じゅ さん さんじゅう
10×4=40 じゅ し しじゅう
10×5=50 じゅ ご ごじゅう
10×6=60 じゅ ろく ろくじゅう
10×7=70 じゅ しち しちじゅう
10×8=80 じゅっ ぱ はちじゅう
10×9=90 じゅっ く きゅうじゅう
10×10=100 じゅ じゅ ひゃく

ルールから外れるが、じゅ いち 「が」 じゅう の方が語呂がいいような気がする。