私の会社では1998年ごろ全社員にパソコンが配布され、社内のネットワークも整備された。
そのころ、パソコンに慣れていない定年間近の役員たちによって、さまざまな事故が起こった。
その1 ネットワークテロ
ある重鎮社員が定年退職するので、その功績を讃えるメールを全社員に送った取締役がいた。ところが何メガもの画像ファイルを添付していたため、社内のネットワークがダウンし、半日ほどネットワークが使えなくなった。
その2 機密情報を全社員に送信
当時メールの宛先に「a」と入力すると「all user」と勝手に変換される現象が起こっていた。
「all user」の宛先のまま送信すると全社員にメールが発信されてしまうのである。
これを専務がやってしまう。すぐに情報システム部門の担当者が召喚され、激怒されたらしい。
その3 ポップアップ
仕事中に突然、部長が「うわ~、T本、ちょっと、ちょっと」と叫ぶ。
T本が部長の席に行くと、PCの画面にエロ広告のポップアップが無限に増殖していた。
その4 誤字
全社員向けのイントラの掲示板に
「5月15日 本社ビル フィルター精巣のお知らせ」
のタイトルがしばらく掲示されていた。
その5 受信確認通知
本社勤務の時、隣の課のK田係長が、通達を作成し全社員3000人にメールした。
受信確認通知を付けたまま送信したため、数日間は受信確認通知だらけになってしまい業務に支障が出た。半年以上経って、ある1通の受信確認通知が届いて、「今ごろ誰やねん」と思って見ると、御年90歳の名誉会長だったそうだ。
もっといろいろあったと思うが、今思いつくのはこのくらい。