我が家のすべらない話【すべて実話】

身の回りで起こった面白い話を毎日12時30分に更新していましたが、ネタが尽きてきたので2023年7月23日より更新頻度を減らします。

田舎の小学校でのあだ名(181)

私の小学校は、全校生徒が250人くらいの規模だった。
1学年1クラスだったので、6年間クラス替えということがなく、クラス替えという行事は中学校で初めて経験した。
よって6年間の顔ぶれは転校生の数人を除けば、全く同じ。

 

そのため、幼稚園から高校卒業までずっと同じ学校という者も何人かいる。
また幼稚園から中学卒業までの11年間全て同じクラスという者もいる。

 

そのような環境下で付いた、あだ名がいくつかある。
モリヤマ君・・・「もりきん」
アシザワ君・・・「あしきん」
ノダ君・・・・「のーきん」
ユウコさん・・・「ゆーちん」
ヨウコさん・・・「よーちん」

 

中学校に行っても、あだ名は変わらず、使い続けていたのであるが、ある日、別の小学校から来た友人に


「お前のところの小学校は、「きん」とか「ちん」とか、やらしいな」

 

と言われた。

閉鎖的な環境下では、「きん」とか「ちん」の単語の響きの異様性に気付かずに中学生になってしまったことに恥じ入った思い出である。

電車(指定席)との相性が悪い話(180)

仕事柄、出張で新幹線やJRの特急を利用することが多い。
座れないと嫌なので、始発駅から乗るケースを除いて、指定席を取るのだが、トラブルが非常に多い。

 

トラブル1 ダブルブッキング
自分の席に行くとすでに誰かが座っている。
あるときは、そこに座っているおばさんのチケットを見ると1本あとの新幹線の指定席券だったり、EX予約の特典でグリーン車に意気込んで向かうと、おっさんが座っていたり、(おっさんはひとつ前の席だった)
またあるときは本当にダブルブッキングだったりした。
→このときは、空いている席に移動させられ、そこにいた隣りのおっさんがうるさくて困った。

 

トラブル2 シートの汚れ
始発駅では起こらないのだが、途中で乗ったときに床に何かこぼした跡があったり、前の座席ポケットにゴミが置いたままになってたりする。

 

トラブル3  シート逆向き
通常2列シートは進行方向向きにしているのが当然であるが、
(4人が仲間で座るのなら理解できる)
ある日、自分が乗る電車で1か所だけ向きが逆になっているシートが目に入った。
自分の席がそこではないことを願ったが、叶わず。
つまり、8Aと9Aが向かい合っている状態。
8Aのおっさんと9Aのおっさんが同僚で、8Bの僕は関係のないコミュニティに巻き込まれる。
逆向きにするくらいなら、隣同士で席取れよ。

 

トラブル4  他の席が余裕で空いているのに隣に人がいる
懲りているので通常はEX予約で隣に誰もいない席を選んで予約するのであるが、たまたまJRの窓口で指定席を取ると、始発の博多駅で車両はガラガラなのに、おばはんが窓側に座っていて、その隣りが僕の席だった。
しかもおばはんが荷物を席の上に置いている。
→腹が立ったので自由席に移動した。

 

トラブル5  頑固じいさん大騒ぎ
これは過去に投稿した「特急かもめの頑固じいさん」を参照ください。

odekake-drive.hatenablog.com

 

トラブル6  割り込み乗車
老人の団体とかと一緒に電車に乗り込むときに、自分の前あたりで列がぐちゃぐちゃになり、老人たちに先を越される。

 

トラブル7  シート倒しすぎ
前の乗客がシートを倒しすぎている

 

トラブル8  団体客
酒が入り、大騒ぎするグループが近くにいる。特に社内旅行風の人たちは危険。


とまぁ、このように相性が悪い。

酔って家を間違え、大暴れの結果・・・(179)

福岡勤務のときに一緒だったTさんの話。
Tさんは営業職なので、頻繁に飲み会があり、時折、騒動を起こす。

 

ある時は駅前の歩道と車路の間にチェーンが張ってあるのに気付かず、引っ掛かって転倒し、酔っていたため、痛みを感じず、自分では問題ないと思っていたら、大量出血していて、周りの人が驚いて、救急車を呼び、病院に運ばれた。

 

また自宅マンションの部屋の前で、酔っていて鍵を開けることができず、奥さんにドアを開けてもらうこともよくあるらしい。

 

ある深夜のこと、Tさんは、酔って自宅まで帰ってきたが、鍵が見つからず、インターホンで奥さんを呼んだが、応答が無い。
しばらく待っても応答が無いので、ドアをドンドンとたたいたり、


「こらぁ、開けろ!起きろ!」


と大声で、何度もドアを蹴ったりした。
しばらく暴れたあとで、何かいつもの景色と違うことに気付いたらしい。

4階だった。(Tさんは5階)

 

次の日、警察官が自宅に来たらしい。
下の階の人にお詫びに行ったが、何週間か経って、下の階の人は引っ越していったらしい。

 

「真夜中に『こらぁ開けろ』って見知らん人が玄関ドアを蹴ってたら俺だって怖い」
とTさんは言って、間違いなく、自分のせいだと言っていた。

 

5歳児に記憶の刷り込みをした結果(178)

前回13歳年下の妹の話をしたが、いろいろ面白い実験をしたので、今回はその話を。

 

私が大学生の時に母が妹を連れて、新幹線に乗って私の住んでいる京都までやってきた。
妹はこの時初めて新幹線に乗った。5歳ぐらいだったと思う。

 

その時、新幹線の車内販売が珍しかったらしく、ポテトチップス、サンドイッチ、グレープジュースを買ってもらったと嬉しそうに話してくれた。

 

最初はちょっとからかってやろうと思い、その後、電話で妹と話すたびに
「新幹線で何を食べたか、忘れたから教えて」
と言っていた。

 

妹はそのたびに
「ポテトチップス、サンドイッチ、グレープジュース」
と答えてくれる。

 

1週間後、1か月後、3か月後・・・・同じ質問を繰り返す。

私が帰省したときは、妹が寝ているときに聞いてみると、寝言のように答えてくれたこともあった。

 

「いい加減、覚えているでしょ?」
と人を疑うようになってきても、同じ質問をする。

妹は中学生になっても、高校生になっても、覚えていた。

 

そして結婚して37歳になった今も覚えている。
「忘れたいけど、忘れるわけないでしょ」

どうでもいいことを一生忘れないでいることはすごいと思う。

方言丸出しの小学生の文集(177)

私には13歳年下の妹がいる。

私が中学2年の時に突如生まれてきて、兄妹の間柄というより、子育ての使命を負わない傍観者のような、何だかよくわからない間柄であったが、大事にかわいがっていた。

 

だが、でたらめを教えるとその通り覚えるので、動物園で、
オオカミ → 大きいワンワン
トラ → 大きいにゃあにゃあ
ワニ → 大きいジージー(注)

(注)
ジージー」とは、爬虫類や昆虫などのうち、気持ちの悪い生き物の呼び名で、方言かどうか分からないが、その言葉の響きが害虫をよく表している感じがして、私は気に入っている。

このように妹にはいい加減な教育をしてきた。

そんな生活を5年間続けた後、私は大学生になってしまい、実家を出た。

 

私が大学生のときに、実家で犬を飼うことになり、ゴールデンレトリバーを父と妹が買いに行った。

そのとき妹は小学校3年くらいであろうか、その買いに行った時の作文が、学年の文集に載っていた。

以下のような内容であった。

************************************************
日曜日、私はお父さんと犬を買いに車で行きました。
行く途中、車の中でお父さんが、

 

「ええ犬がおったらええのぅ」

 

と言いました。
私は、

 

「そうじゃのぅ」

 

と言いました。
(以下略)


************************************************

ふだんしゃべっているときはそうでもないが、文章にすると強烈な方言。
しかも小学生の会話とは思えない。

父も妹も県外で暮らしたことが無いので、この違和感には気づくことはない。

その時、やってきた犬は「マック」と名付けられ、このあと10数年にわたり、我が家に数々のドタバタを巻き起こした。

サイレンが鳴ると必ず遠吠えするマック

雷が鳴ると必ず車に乗せろとせがむマック

 

トレーラーの先っぽの車(176)

20年くらい前の話である。
その頃は本社勤務で、同じ部署に女の子が3人かいた。

3人は入社順に長女、次女、三女と命名された。
長女は、作られた笑いではなく、自然発生的な笑いを求めて仕事をしていた。
勘が鋭く、笑いの種を見逃さない目を持っていた。
私が何かやらかすと見逃さない。

 

ある日、私の靴下のかかとに穴が開いていると、すかさず
「穴が開いてますよ」
と言ってきた。

 

私もそのままでは、言われっ放しでバツが悪いので、穴から見える皮膚をマジックで黒く塗り、靴下の黒とカモフラージュさせて、
「補修したで。これでどぉ?」
と反撃する。

 

「そういう対処法でくるとは思わなかった」
と爆笑してもらった。


この長女がクルマを運転していて、見かけると必ず可笑しくなる瞬間があるという。

それは、トレーラーの先端のトラックが、何も牽引しないで、走行しているのを見たときである。

トレーラーヘッド

急ブレーキを踏んだら、「コテッ」といって転びそう。
特に下り坂だとなお一層、「バタッ」となりそう。

ということから、無性におかしいらしい。

言われてみると、トレーラーの先っぽのトラックだけで走っているのを見ると不思議と何かを期待して、可笑しいような気がしてくる。

 

初めてのゴルフ場、6000円もするカレーライス(175)

会社に入社して、最初は営業に配属された。
当時は、今よりは景気も良く、営業部会議の次の日は、部長から新入社員までが全員参加でゴルフをすることになっていた。

 

新入社員たちは、ゴルフバッグ、クラブ一式、シューズ、ボールなどを先輩と一緒に買いに行き、デビューするのである。

 

私は中学生の頃、河原で親の使い古したアイアンを振り回していたことがあるので、ボールを打つことぐらいはできたのだが、コースを回ったことは無かった。

 

ゴルフ場って、いくらくらいお金がかかるのか。

紳士のスポーツなのできっとたくさんお金がいるのであろう。
ゴルフセットを揃えるだけで、5万円くらいかかった。

 

先輩に聞いてみたら、


「プレーする費用が、5万円かかり、レストランでカレーを食べるだけで、6000円はかかる」

 

と言う。
8万円くらいは持って来いとのことであった。

なんと金のかかるスポーツなのかと思っていたところ、当日判明したのが、プレー費用が、8000円くらいとカレーは800円くらいであった。

 

見事にダマされたわけであるが、その後、ゴルフ場には数回行き、部署が変わったのでゴルフセットは後輩に2万円くらいで売却した。

 

実際のゴルフにのめりこむことは無く、その後は任天堂Wiiのゴルフを娘とプレーしている。