我が家のすべらない話【すべて実話】

身の回りで起こった面白い話を毎日12時30分に更新していましたが、ネタが尽きてきたので2023年7月23日より更新頻度を減らします。

方言丸出しの小学生の文集(177)

私には13歳年下の妹がいる。

私が中学2年の時に突如生まれてきて、兄妹の間柄というより、子育ての使命を負わない傍観者のような、何だかよくわからない間柄であったが、大事にかわいがっていた。

 

だが、でたらめを教えるとその通り覚えるので、動物園で、
オオカミ → 大きいワンワン
トラ → 大きいにゃあにゃあ
ワニ → 大きいジージー(注)

(注)
ジージー」とは、爬虫類や昆虫などのうち、気持ちの悪い生き物の呼び名で、方言かどうか分からないが、その言葉の響きが害虫をよく表している感じがして、私は気に入っている。

このように妹にはいい加減な教育をしてきた。

そんな生活を5年間続けた後、私は大学生になってしまい、実家を出た。

 

私が大学生のときに、実家で犬を飼うことになり、ゴールデンレトリバーを父と妹が買いに行った。

そのとき妹は小学校3年くらいであろうか、その買いに行った時の作文が、学年の文集に載っていた。

以下のような内容であった。

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日曜日、私はお父さんと犬を買いに車で行きました。
行く途中、車の中でお父さんが、

 

「ええ犬がおったらええのぅ」

 

と言いました。
私は、

 

「そうじゃのぅ」

 

と言いました。
(以下略)


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ふだんしゃべっているときはそうでもないが、文章にすると強烈な方言。
しかも小学生の会話とは思えない。

父も妹も県外で暮らしたことが無いので、この違和感には気づくことはない。

その時、やってきた犬は「マック」と名付けられ、このあと10数年にわたり、我が家に数々のドタバタを巻き起こした。

サイレンが鳴ると必ず遠吠えするマック

雷が鳴ると必ず車に乗せろとせがむマック