我が家のすべらない話【すべて実話】

身の回りで起こった面白い話を毎日12時30分に更新していましたが、ネタが尽きてきたので2023年7月23日より更新頻度を減らします。

5歳児に記憶の刷り込みをした結果(178)

前回13歳年下の妹の話をしたが、いろいろ面白い実験をしたので、今回はその話を。

 

私が大学生の時に母が妹を連れて、新幹線に乗って私の住んでいる京都までやってきた。
妹はこの時初めて新幹線に乗った。5歳ぐらいだったと思う。

 

その時、新幹線の車内販売が珍しかったらしく、ポテトチップス、サンドイッチ、グレープジュースを買ってもらったと嬉しそうに話してくれた。

 

最初はちょっとからかってやろうと思い、その後、電話で妹と話すたびに
「新幹線で何を食べたか、忘れたから教えて」
と言っていた。

 

妹はそのたびに
「ポテトチップス、サンドイッチ、グレープジュース」
と答えてくれる。

 

1週間後、1か月後、3か月後・・・・同じ質問を繰り返す。

私が帰省したときは、妹が寝ているときに聞いてみると、寝言のように答えてくれたこともあった。

 

「いい加減、覚えているでしょ?」
と人を疑うようになってきても、同じ質問をする。

妹は中学生になっても、高校生になっても、覚えていた。

 

そして結婚して37歳になった今も覚えている。
「忘れたいけど、忘れるわけないでしょ」

どうでもいいことを一生忘れないでいることはすごいと思う。