昔から岡山の実家には、ムカデがよく出没していた。
ばあさんの部屋に特によく現れ、
「今朝、またムカデに噛まれた」という話をよく聞いたものだった。
私は幸いにも実家にいた18年間にムカデにかまれることは無かった。
そして、ある年のGWに実家に帰っていた時に、ついに噛まれた。
キン〇マでは無く、人差し指を。
前日、床に置いていた服を着ようとして、その服の下に手を入れた途端、亀の子タワシを触ったような感触の後、激痛が走り、黒とオレンジ色の15cmくらいのヤツがいた。
処置が早かったためか、ほとんど腫れることなく、話に聞いていた痛みはなく、こんなものかで終わった。
という話を父に話したところ、
昔、キン〇マを噛まれて、大変なことになったという話をしてくれた。
いったいどういうシチュエーションでそんなところを噛まれたのかというと、風呂場で、イスに座って体を洗っていた時に、イスの中心に水抜きの穴が開いていて、その裏にムカデが潜んでいたらしく、父のキン〇マに噛みついたらしい。
父はいまだにムカデが出ると怖いらしく、母に退治してもらっている。