我が家のすべらない話【すべて実話】

身の回りで起こった面白い話を毎日12時30分に更新していましたが、ネタが尽きてきたので2023年7月23日より更新頻度を減らします。

 顔が曲がる現象を目撃した(108)

これも中学校の時の話。

中学生とはいってもまだまだガキである。
帰りのホームルームが終わると「我先に」と教室の出入り口のドアに一部の男子生徒が殺到し、廊下をダッシュして帰っていた。

 

中2のとき、私はA組だった。
その日B組より先にホームルームが終わったので、B組の友達を廊下で待っていた。
B組のホームルームが終了し、例によって猛スピードで一部の男子がドアに突っ込んできた。


先頭は岡本であった。
岡本はドア(横にスライドさせるドア)を開けた後、それを思い切り閉めた。


「ドンッ!!」


二番目に突っ込んできた大原の顔面に閉まるドアが直撃し、ドアが外れたのである。

その瞬間大原の顔が平行四辺形のようになった。
フラつきながらも必死に耐える大原。
大原も腕白で人前で涙を見せるタイプの男ではなかったのだが、かなり痛かったはずである。

 

「こらー岡本、待てぇ~」


大原は岡本を追いかけていた。

おとなしい生徒が被害者ならば、大事になるのだが、バカ同士の出来事のため、何事にもならなかったのが微笑ましい。

 

このドアの前に机を並べて、その上を飛び越えて着地するというどうでもいい競技をしていた岸田が、鴨居に頭をぶつけてひとり苦しんでいたことを思い出した。