時々無性にエロDVDを見たくなる夜がやってくる。
そんな時は妻と子供たちが寝静まった頃、エロDVDをパソコンで鑑賞している。
エロDVDとは言っても、あの店で売っているようなピンク色の派手なパッケージとかではなく、ネットで入手したパッケージもなけりゃ、ラベルもないようなDVDである。
カムフラージュするため、いろんな工作をしてある。
まずタイトル(テプラ貼り付け)
「01人ゲノムの解析」
「02地球温暖化の予防策 NHK」
「03日露戦争と日本海軍」
「04拡大するインド経済」
これを見て再生したくなる人はあまりいないであろう。
ただし、これでは自分も何が何だか分からなくなるので、
「01東京秘密倶楽部」
「02校内事件簿」
など変換メモがある。これが見つかるとまずい。
そして一番まずかったのが、
前夜エロDVD鑑賞を終えて、パソコン内にDVDを残したまま会社に行ったことである。
パソコンの電源を入れたらおそらく、「シュイーン」とトレイの中で動き始め、ひょっとすれば再生されるかも知れない。
どうしたものかと会社でしばらく考えた結果、名案が浮かんだ。
そのころWEBメールで、自宅パソコンに来ているメールを会社でもチェックできるようにしていた。
そのことを利用し、妻に連絡する。
「なんか、家のメールにウィルスメールが届いているので絶対にパソコンを開かないように」
これで完ぺきである。
妻はパソコンにあまり詳しくなく「ウィルス」に過剰反応するので、大丈夫であった。
見つかったところで激怒されるとは思わないが、子供もいつの間にか大きくなってきたので、捨てられる可能性が高い。
大学の頃からお世話になっているものもあるので、複雑な心境だ。