我が家のすべらない話【すべて実話】

身の回りで起こった面白い話を毎日12時30分に更新していましたが、ネタが尽きてきたので2023年7月23日より更新頻度を減らします。

言葉を知らないということ(021)

これは長女のいぶりんが4歳、次女ありーが1歳ぐらいの時に一緒に風呂に入っていた時の話。

 

季節は冬だったと思う。
子供たちは湯船に浸かっていて、水道からは冷水がちょろちょろと流れ出ていた。

いぶりんは、冷水をおもちゃのコップにためていた。
私は、湯船の外で体を洗っていた。

ありーは湯船のふちを持って立ち上がっていた。

その時、いぶりんが手に持ったコップの冷水をありーの背中にかけたのである。

 

固まるありー。

「あっ」という表情をするが、言葉が出ない。

「冷たい!」という言葉をまだ知らないのだ。

 

泣きもせず、硬直するありーを見て、これが冷たいという表情なのかといぶりんを叱るのも忘れていた。

こどもは面白い。