我が家のすべらない話【すべて実話】

身の回りで起こった面白い話を毎日12時30分に更新していましたが、ネタが尽きてきたので2023年7月23日より更新頻度を減らします。

耳が遠い近所のじいさんと2歳児の会話(041)

昔、近所に太郎さんという80歳くらいのおじいさんがいた。
毎日私の家の前の道路を通って、畑に行っていた。

 

妹が2歳くらいの時のことである。

太郎さんが、遊んでいた私の妹に声を掛けた。
「みーかーちゃん」
すると妹は
「あっち行って!」
と言った。

 

太郎さんは耳があまり聞こえないので、妹の横にいたうちのばあさんに何て言ってるのか尋ねた。
ばあさんは、「あっちへ行け」と言っているとも言えず、
「おじいちゃーん」と言っているのだと説明した。

 

それを聞いた太郎さんは、その後もしつこく妹に声をかけたらしいが、
その間ずっと「あっち行って!」と繰り返し言われながらも気を良くしていたらしい。

耳が聞こえないと幸せなこともある。

 

実はうちのばあさんも耳が遠いので、家の1階でTVを付けたまま寝ていて、2階の私の部屋まで音量が聞こえて、何度も消しに行ったものだ。

ばあさんはもう亡くなったが、今は父が同じことをしている。