会社でのどが渇いた時に自販機に飲み物を買いに行くのだが、自販機が1階のロビーにあり、4階の事務所から毎回降りていかなくてはならない。
私は性格的に財布から小銭をちょうど用意して降りていく習性の人間で、120円のコーヒーを買うのなら、120円ちょうどを用意して降りていく。
そしてここで悲劇は起こる。
10円のうちの1枚が「ギザ10」なのである。
「ギザ10」は自販機に何度入れても、落ちてくる。
また4階にお金を取りに行く羽目になるのである。
似たようなことはよく起こる。
たとえば、レジで「502円です」と言われ、財布を見ると、千円札と百円玉5枚しかない。
しぶしぶお釣りの498円を受け取る。
そして次の店で「どんな端数でも対応できるぞ。かかってこい」と意気込んでいると
「500円です」というように肩すかしを食うのである。
そういえば、何年か前に韓国に行って帰る際、仁川空港でウォンから日本円に替えた時に二千円札で渡された。
日本で滅多にお目にかからないお札を異国でもらったのには笑えた。
二千円札はどうやら海外にあるらしい。