2008年ごろの話。
ここのところ仕事が忙しい。
我が部署の部下が期限付きで販売部門に異動になったのだ。
つまり我が部署は私ひとりになってしまった。
私の部下は、以前「新幹線を止めた男」で登場しているボリック君だ。
今回は彼の話。
ボリック(32歳)は昨年6月に6歳くらい年上の彼女と破局した。
熟女好きか?
ボリックは、その名の通りメタボ体系で、その日食べるものには異常に執着している。
出張するとなるとその地のうまい店をリサーチし、どんなに時間がかかろうが、交通費がかかろうが、必ずそこに行く。
口下手でおとなしいのだが、女が絡むと積極的なかなりずうずうしい一面もある。
もてるタイプではない。
ボリックは12月に入り、休みなく働いていた。
私はマンチェスターユナイテッドの試合を見に東京に遊びに行ったりしていた。
さすがに悪いので、
「24日は振替休日で休んではどうか」と勧めた。
どうせ彼女もいないのだろう。
するとボリックは、
「ちょうど24日なら会う口実になります」
よくわからん答えだった。
12月25日、ボリックは意気揚々と現れた。
話を総合すると、
ボリックはここ何週間かチャットで知り合った女性(25歳)とメールのやり取りをしていた。
このほど電話番号を教えてもらい、12月21日に初めて会った。
その時は食事をしただけ。
24日に休みをもらったので、一緒にケーキを食べようという口実で、彼女の家(一人暮らし)を車で2時間かけて訪れ、一夜を明かす。
当然若い男女が夜を共にして何も起きないわけはなく、コンドームの準備さえしてないボリックが発情し、なぜかコンドームを持っていた彼女が装着し、会って2回目でめでたく結合。
25日朝、2時間かけて家に帰り、そのまま出勤。
社内では
「なぜお前みたいなブサイクが25歳とエッチできるのか?」
で持ちきりであった。
それより
「なぜ彼女がコンドームを持っていたのか?」
の方が気になる。
デリ嬢ではないのかというのが私と営業課長の意見である。
今日聞いたところによると、正月のデパートの初売りで性格の不一致が露呈し、近日中に破局するかもということである。
性格の不一致発覚の前にエッチしてしまうのが、最近の子なのか。
くそー、あと10年若かったら、私もエッチしまくり?世代だ。
少し(かなり)悔やまれる。