我が家のすべらない話【すべて実話】

身の回りで起こった面白い話を毎日12時30分に更新していましたが、ネタが尽きてきたので2023年7月23日より更新頻度を減らします。

お節介な社員 (150)

会社にものすごくお節介な人がいる。
ワッキーと呼ばれている。

 

年齢は44歳。独身。
温厚な人で怒ることはないのだが、細身で頼りなさそうな感じで、いつも余計なことばかりするので、女性社員からは気持ち悪がられている。

 

特徴1:何でも持っている。
国語辞典がない時、ワッキーに「持ってないですか」と聞くと、国語辞典に加えて、漢和辞典まで持ってくる。またドライバーなどの工具やら爪切りやら何でも机の中に入っている。ドラえもんみたい。

 

特徴2:事件に敏感。
どこどこの管理物件で自殺があった場合など、いかにも自分が最初に知ったことをアピールするため周囲にメールを流してくれるのだが、そのメールが誤字だらけで、しかも物件名も間違っており、まったく役に立たない。

 

特徴3:訃報に敏感。
この前午前中に会議があって私が席を外していてデスクに戻ってくると机に1枚のA4の紙が置いてあった。
内容は関連会社の取締役のお父さんが亡くなり、通夜、葬儀の日取りなどが書かれてあった。
ワッキーの仕業だとすぐに分かったのだが、周りの机を見ると支店長、部長、次長の席にもおいてあった。
しかも同様の内容のメールまで送ってきている。このメールは、またいろんな人に転送してあった。
その後、ワッキーが私の席までやってきて、取締役のお父さんが亡くなったので・・・と口頭連絡までしてくれた。
ここまでくるとさすがにうっとうしいので「あーそーですか」と適当に返事をし、帰っていただいた。

この取締役とは上司部下の関係にもなったことないし、ここまでしつこく連絡をもらう必要もない。香典を出す予定もない。ワッキーは出すらしいが。


ある本部長が「あいつは葬式になると力を発揮する」と言っていた。

そんなところを褒められても嬉しくない。
結婚できるのだろうか。